交感神経が優位になると血管が収縮し、心拍数と血圧が上昇。心身と共に興奮状態となり、まさにアクセルを踏み込んで前進しようという状態になります。
・トレーニングや試合中などの運動中
・興奮や緊張状態の時
・恐怖や命の危機を感じている時
副交感神経が優位になると血管がゆるみ、心拍数や血圧が低下します。
興奮にブレーキがかかり、リラックスした状態になります。
・睡眠や休息中など
・安心感や達成感を感じている時
・食事中や食後
このように身体にとって正反対の役割を持つ2つの神経が交互に働くことによって、動くべき時には動いて、休むべき時には休むという生き物本来のメリハリある活動がこの交感神経と副交感神経の働きにより可能になっています。
通常、人間は日中に交感神経が優位になり、夜は副交感神経が優位になります。
ところが、不規則な生活習慣、仕事や人間関係のストレスなど様々な原因により、現代人の自律神経のバランスは乱れがちな傾向が多くなっています。
交感神経ばかりが優位になると、全身の血流が悪くなり、いつまでも心身の興奮状態が続くことになります。
逆に副交感神経の優位な状態が続くと、意欲が上がらず無気力感や疲労感を招きやすくなります。
アクセルとブレーキのどちらか一方が優位になるのではなく、両者のバランスが適切に保たれることで初めて人間という車は快調に走ることができます。